借金を返済して貯金を作るまでの記録

借金を返済する記録です

名もなき家事と名もなき事務作業。


名もなき家事というのがあります。
たとえばトイレットペーパーの残りを調べて補充するとか、郵便受けに行き不要なチラシを捨てるとか、とかです。
幸いなことに、今の仕事では、そのような「名もなき仕事」はありません。
昔は、ヘルプデスクという名の雑用係でした(トナーが切れたとか紙が切れたとかOAタップを出してとかね。)
でも自分のことでは、そういう細かい仕事があります。
病院の予約とか、確定申告用の書類をまとめとておくとか、粗大ごみの回収の予約とか、いろいろあります。
仕事のできる人とか、お金が貯まる人とかは、こういうのを処理するのが素早くて的確なんだろうな、って思います。


私は、半年前から、どうやって古いコードレス掃除機を捨てようか悩んでいます。
中にリチウムイオン電池があるので、それを外してどこか回収ボックスがあるところに入れて、本体は粗大ごみ回収だと思います。
インクジェットプリンタの空のカートリッジや使い終わった乾電池を回収するボックスまでもっていかなければならないこともわかっています。これは場所はわかっていますが、面倒くさがっているだけです(区のリサイクルセンターなんですが、行くと休みだったりするんです。月末は整理日だとかいって。)
ほとんど使ってなかったペイペイ銀行、セキュリティキーを廃止するタイミングで手続きをしそこね、新しい初期パスワードを送ってもらって、それっきりになっています。さらに個人情報の確認をお願いとか言われてこうなると何から手を付けたらという感じになります(きっとやればそんなに難しくない。)
私は、こういうのを溜めてしまうダメ人間ということです。


関係ないけど、宮部みゆきの『名もなき毒』。
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昔の宮部みゆきさんは面白くて(火車とか、理由とか、模倣犯とか)、出張などのとき宮部さんの本を買って新幹線に乗るのが常でした。20-15年ぐらい前かしら。
でも、この作品ぐらいからだんだん話がつまらなくなって、買わなくなって今に至っています。


本も、買って、読んで(あるいは読まずに)そのまま死蔵しているものが多くあります。
物の値段が下がっていて、特に本の値段の下がり方は異常です。よほど価値がないと古本屋は引き取ってくれず、よほど綺麗じゃないとブックオフも引き取ってくれません。
メルカリで1冊ずつ出せば、ブックオフに出すよりは値段がつきますが、私はそれほどマメではありません。
(一度メルカリやってみたけど、心が折れました。「安くなりませんか」は挨拶みたいなもので、クレームが来ないように気を使い、売れるかどうかわからないのに梱包材をとっておき、連絡がきたらこまめに返事をする・・・私にはとても無理です。)


ひょっとしたら、景気が悪いのは政府のせいだけじゃないのかもしれません。
今、私が出張するとしたら、新幹線の出発前に、書店に入って何か文庫本を買って乗るようなことするかと考えたら、しないかもしれない、いやたぶんしません。
それは宮部みゆき氏の作品がつまらなくなったから、ではありません。
もし本を読みたいとしても「本は重いから」と、電子書籍を買うと思います。あるいは青空文庫のような無料で読めるもの、あるいは無料の動画を見るかもしれません。
そもそも出張自体が、Webミーティングで済んでしまうので、なくなってきています。
すべてが安上がりに実現できる世の中の中で、物の価値がどんどん下がっていって、数万円した財布も、かなり綺麗なのに1000円でも売れない世の中、物を買うこと自体がリスクになってしまいます。


物の価値も、人の価値もさがっていって、お金の価値だけが上がっていく時代に、自分は何をなすべきなのかと考えてしまいます。