借金を返済して貯金を作るまでの記録

借金を返済する記録です

悲劇は悲劇でなく、奇跡は奇跡でない。

私の嫌いな日本語を挙げろといわれたら、まずトップスリーに入るのが「ドーハの悲劇」というフレーズです。
「たかが、玉蹴り大会本選に出られなかった程度で何が悲劇じゃい?」というのが、私の偽らざる本音です。あの頃はまだ幼かったですが、幼心に、悲憤慷慨して騒ぐサッカーファンをバカじゃないだろうかと思ってみてました。


日本が、ワールドカップサッカーに出場したのは、その次のフランス大会が最初でしたでしょうか。今からもう25年ぐらい前でしたっけ。
サッカーにはあまり興味がなくルールもよく知らない私でしたが、見ていて、世界の強豪あいてに全然ダメダメだと思いました。まるで大学生と幼稚園児が戦っているようでした。
ヨーロッパやラテンアメリカの強豪チームが、パスを受ける先に必ず誰か居るのに対し、日本は全員で、ボールの後をヨチヨチついていくように見えました。
きっと、選手たちも、頭ではパスを受けられる位置に行かなければならないと分かっていたとは思います。
でも、世界の強豪チームの速さや正確さに、体がついていかなかったのでしょう。
結局、その4年前に予選落ちしたのも、技術がまだ世界レベルじゃなかった、たまたま割とうまくいってギリギリ予選通過しそうだったのが、やっぱりダメだった、というだけのことです。悲劇でもなんでもない、当たり前の結果だっただけです。


先日、優勝候補のドイツを破ったことを「ドーハの奇跡」と世間はよんでいるけれど、それも違うと、私は思っています。
確かにまだ、ドイツに比べると技術や速さは少しだけ劣るけれど、いまいち不調でやる気が低く、そして日本を舐めていたドイツを破る程度には、日本チームの技術は高かった気がします。
もう幼稚園児のお遊戯と大学のサッカーチームの差ではなく、大学の強豪チームと中堅チームぐらいの差しかないと思います。
優勝候補チームに隙があれば、粘り強く戦えば逆転できる実力があっただけで、それは奇跡でもなんでもないです。


昨日のコスタリカ戦は、逆に、日本がコスタリカを舐めたと思います。
コスタリカは、私が観ていたかぎり、2回しか日本のゴールにシュートできませんでした。
対して日本は幾度となくコスタリカゴールにシュートしていました。
でも日本のシュートは1本も決まらず、コスタリカのシュートは1本決まった、それだけです。
解説が、最初のほう(開始10分ぐらい)で「コスタリカ弱いですね、チームもいけると思ってるでしょう」みたいなことを言っていたけれど、もしチームも同様に思っていたとしたら、それは慢心というか、相手を舐めていたということになります。
日本チームは「相手が非常にコンパクトでアグレッシブに守備していたから抜けなかった」と言っているようだけれど、スペインはそれを抜いて7得点できるのです。
そこまでできる実力がないのに、コスタリカを舐めて、負けただけです。


ドイツは、相手を舐めたりしなければ、スペインと同等の実力があると思います。
番狂わせがなければ、コスタリカには勝利するでしょう。日本とのことがあって気を引き締めていることは確かです。
逆に、日本がスペインに勝つことは非常に難しい。ドイツに対する戦いを見て、日本を舐めてかかることはないでしょう。
日本が引き分け以上なら決勝進出の可能性はけっこうありますが、そこで「スペイン相手に引き分けに持ち込もう」なんて消極的な戦いをしたら、絶対負けます。


もし日本が決勝リーグ進出できなかったら、また「ドーハの悲劇再び!」とかいったセンチメンタルな見出しがスポーツ新聞を飾ることでしょう。
でも悲劇でもなんでもない、一戦一戦の戦いの結果でしかないです。
日本のやることはただひとつ、スペインに勝つつもりで全力で当たるしかないです。
勝負は何があるかわからない、たとえばスペインチームの主力選手にインフルエンザが蔓延するなどといった奇跡はあるかもしれないけれど、そんなことがなくても勝てる実力をつけることのほうが先、次には勝つつもりで一戦一戦を真剣に戦うことが重要です。
(もし番狂わせで決勝リーグ進出しても、今のままでは、ベスト16で敗退が関の山です。)


借金も・・・奇跡はないし悲劇もないです。
少なくとも私の借金の理由に悲劇はないです。全部自業自得。
宝くじが当たったりして完済できる奇跡は、ゼロとはいえないけれど、それを期待したら足元を掬われると思います。
返済一回ずつ、地道に返していくしかないです。
地道に返済して、地道に生活を正して、地道に資格など取って地道に年収を上げるしかない。
実力があれば勝てるし、なければ勝てない、実力が高まれば勝てる可能性が高くなり、実力が高くても油断すれば負ける、それだけです。